ある顧客が、UMFマヌカハニー中におけるMGOの値が、蜂蜜の栄養的価値に何らかの関係を持ちうるか尋ねてきました。
例えば、MGO値の低さ、または高さが、(この場合においてはUMF5+、UMF15+)、蜂蜜中の炭水化物、脂質、水分量、たんぱく質、ナトリウム、その他の含有量を増加、または減少させる影響力はあるのか、という事です。
この件に関して、何らかの科学的な報告を探すことが出来なかったので、NZのアナリティカラボラトリーに意見を求めました。当施設のエグゼクティブ・ディレクターであるテリー・ブラギンズ博士のご意見は右側のコラムに述べてある通りです。
当社は蜂蜜は農業生産物であるが故に、収穫時の天候や巣箱が置かれている地域の土の状態のような自然の状況が、栄養的価値に相違を与えているのではないかと考えています。
蜂蜜の収穫、生産過程で用いられている方法も栄養的価値に変化を与える可能性があります。当社の栄養情報は蜂蜜を生産する養蜂場と蜂蜜の花の種類に特化したものとなっております。
私個人としては、メチルグリオキサール(MGO)の値が蜂蜜の栄養的価値に影響を与えているという事に言及している研究論文は思い出せませんし、可能性として低いと思われます。
MGOは蜂蜜中のたんぱく質に化合し得ますが、たんぱく質の量に関係して化合されるMGOの量は非常に低いでしょう。
いずれの場合においても、たとえMGOがたんぱく質の分解性があったとしても、蜂蜜中たんぱく質の値 (0.5% 未満)は低く、蜂蜜の栄養価値の相対的な変化は最小でしょう。
なぜなら、蜂蜜はほぼ糖質(糖)であり、栄養またエネルギー値が糖質(糖)の量に関係して優勢だからです。
2017.8.30
MGO and nutritional values | updated 2022.3.1